Green Spoon Rice field は、里山の澄んだ湧き水が流れ込む、自然豊かな田んぼです。
寒い冬の間は、しんと静まり返っている田んぼに、春が訪れ...
そして、田植えの時期になり、水が張られると
いっせいに、数えきれないほど沢山の、オタマジャクシや、ゲンゴロウ、そして、アメンボたちがピチャピチャと動き廻り始めます。
そして、いよいよ田植えが始まり出す頃には、そこらじゅうから「ケロケロ ♪ ケロケロ ♪ 」と、カエルたちの大合唱が響き渡り
ウグイスや、ホトトギスなど、たくさんの小鳥たちが集まって来る、にぎやかな季節が始まります。
カエルや、蜘蛛が、稲につく虫を食べてくれるように、それらを餌に求めて、ヘビや、野ネズミ、ツバメや、
シラサギなどの鳥たち、そして、イノシシや、シカなどの野生動物たちも訪れて来ます。
そうした、多種多様な生きものたちが織りなす、自然界の営みの力 を、お借りして育つ
Green Spoon Rice field の自然栽培米には、生命力があります。
自然界の生態系というと、つい私たちは「 植物界 」と「 昆虫界 」そして「 動物界 」という目に見えるものだけの生物界を考えてしまいますが
ここで忘れてはならないのが、目には見えない程小さなバクテリアや、菌類などの無数の微生物たちの存在です。
宇宙の星の数よりも多くの菌類たちが、私たちを取り巻く、周り中の空気に漂っています。
そして、水の中にも満ち溢れ、食べものを育む「母なる大地」にも充満し、
私たち皆の命を、支えてくれています。
そして、自然栽培の田の土の中には、普通の田に比べ2倍以上も多くの「土壌微生物」が棲むといわれていてます。
植物が光合成によって生産する「糖類」の1〜2割は、
土の中の「根菌類」に吸収されてしまうのですが、実は、菌類たちは
土と有機化合物との結合を分解したり、酸や酵素を作り出したり、植物の生育に必要な多くの栄養素を運んだりという、様々な働きをして、
そのお返しをちゃんとしてくれているのだそうです。
そのことを考えると、土の豊かさとは本来、窒素、リン酸、カリといった肥料分だけによるものなのではなくて、
そこで生命活動をおこなっている多種多様な微生物たちと農作物とが、
お互いに上手く、共生♥共存しあえているか?どうか?という、バランスを観取ることこそが、
実は、最も大切なことなのではないか?ということに気が付かされます。
また、微生物たちは人間や動植物の表皮のみではなく、その内部でも活発に活動をしていて、食べものを消化し分解する腸の中にも、
約500種類、100兆個(重さで1.5kg)以上の腸内細菌が棲んでいるといわれています。
そして、それらが生み出す酸や酵素などにより、腸内環境のバランスが崩れ「 腐敗 」に傾くと、アンモニアなどの有毒ガスや有毒物質を生み出し、下痢や、便秘といった症状が現れ、そして、肌荒れや体調不良の原因へとなってゆきます。
一方で、腸内細菌のバランスが良好な状態に保たれていれば、免疫力が高まりますので、
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
また、癌やアトピー、花粉症などのアレルギー、鬱( うつ )などの精神性疾患といった、
現代人の抱える様々な病気の予防にも繋がるということが、近年の研究で解ってきています。
「自然栽培」と「有機栽培」「慣行栽培」のお米で炊いたご飯を、それぞれ、煮沸消毒したビンの中へ入れ、どの様に変化するのかを観察してみると「有機栽培」と「慣行栽培」のご飯は、時間の経過とともにアンモニアなどの悪臭を放ちながら腐敗してゆきますが、
「自然栽培」のご飯は、次第に発酵してお酒のような良い香りがしてきます。
現代の様な、肥料も農薬もなかった昔々、蒸したお米についた自然界の「麹(こうじ)菌」の働きによってできた飲み物とされる「濁酒(どぶろく)」は、酵母、麹菌、乳酸菌などの発酵菌が大活躍することで、醸(かも)しだされているために「有用微生物」の宝庫であり、
腸内の善玉菌の活動を活性化させ、そして、悪玉菌の活動をおさえこめます。
麹や酵母に、人を健康にする力が備わってることを、経験的に知っていた、昔の人々は
「百薬の長」と呼んでいました。
腐らずに発酵する Green Spoon Rice field の自然栽培米は、アレルギーを持つお子さんや、
マクロビオテックなど、食養生をされている方々にも、安心して食べていただける命のお米です。